15年前にブックカバー制作をはじめた頃、わたしは自分で縫製した商品をリリースしようと試みました。
そのときは、縫製をする覚悟的な気持ちも弱く、断念してしまったのですが、今回は違います。
意図せぬ出会いやタイミングがあって、ミシンを踏む環境がわたしの元に整っていきました。こうして日々ミシンを踏む生活が始まります。
こうして出来上がったのが、前々から作りたかった本のためのレインウェア「First Stitch」です。自分で制作しています。
このブックウェアが生まれたきっかけは、わたしの昔からの友人である中河氏がこのFirist Stitchのプロトタイプを制作して提案してくれました。彼は裏原宿ブームのとき、裏方としてバリバリ生産を行っていたパターンメイカー&OEM生産者で、最近はライトな山歩き(&トレラン)の趣味が高じて morning snacksというブランドを立ち上げたり、スウェットブランド2SIDESのデザイナーのひとりとして活躍しています。
そんなmorning snacksのアイテムはほぼUL(ウルトラライト)な文脈なのですが、詳しくいえばULへの入り口となるような、もう少し気軽(ライト)なアイテムが多いです。だからウルトラでは無くて、LL(ライトライト)なアイテムだと思っています。
そんな彼が提案してくれた素材は、米生地メーカーが制作したx-pack Light Skinです。そのカバーは生地の特性を活かし、極力カットオフで作られています。提案してくれたのは2型、ひとつは収納時は包装紙のように包み込む構造のものと、もうひとつはとっさの収納に適したストレッチ生地に差し込むコンビネーションのものがありました。今回は普段使いに適した後者の提案をアップデイトしています。
また、実践的なアウトドア環境を想定して、サイズは文庫本のみ。作りは他の文庫本サイズより小さく設計しており、これは、本屋さんでもらう紙のブックカバーは取り外す人が多いとの見解によるものです。
ブックマーク用の紐は同生地で短くして、しおりを使う場合、邪魔にならないようにしています。これは文庫本に紐のしおりが付いているものがある(現在だと新潮文庫)ので、極力あるものを使うUL的発想によるものです。
Page-Climbersのカバーに共通している左端の包み込む生地部分は一時的なブックマークに便利です。そして、完全にホールドする場合は、ストレッチ生地に左端の生地を差し込んでもよし、さらにゴムでホールドしてもよしの二段構えとなっています。
そんなmorning snacks中河氏監修のライトライトな書籍用レインウェア「First Stitch」を本に着せてあげて、アウトドアに旅行にと連れて行ってください。
【商品情報 First Stitch】
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